豪雨災害から5ヶ月、東広島龍王山の今

豪雨災害から5か月、東広島、西条龍王山の今

7月6日の豪雨災害から5か月、今回龍王山で見た惨状は未だ中国地方や四国の至る所に残されていると思われる光景を垣間見た思いが致しました。
災害にあわれた方々には一日も早く元通りの生活に復帰されますことを祈っております。行政も頑張っていただきたいと切に願うばかりです。

 

〇先週、東広島市西条駅の北にある標高575メートルの龍王山に登った。
山の中腹には憩いの森があり、登山も含めて文字通り市民の憩いの場となっていた。今、駅の北口から駐車場に向かう二車線の道路、公園入口ゲートは未だ閉じられ、立ち入り禁止の大きな札が立っている。
他方、この山系は周りに沢山の登山道入り口が有り、それらは別に立ち入り禁止とはなっていない。要は自己責任で、登りなさいと言う行政の優しい御配慮であろう。

憩いの森は公園や多目的広場、キャンプ場などが整備されている。それぞれの登山道は、豪雨災害の影響はなく、普通に頂上まで登ることが出来た。

この山は独立峰ではなく東西に広がる龍王山山系となっていて、尾根伝いに公園関係車両の為の舗装道路があり、この自動車道を通っての登山も出来るようになっている。

 

〇帰りは、この自動車を通って下山した。
何カ所かの崩落はあったものの、一番の惨状は、山系の中央辺り、丁度憩いの森公園に至る部分の土砂崩れであった。


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この辺りは、V字型の谷となっており、最も高い尾根から200メートル近い落差で土石流が一瞬にして下に押し寄せたと思われた。
元々、それには配慮されていて、砂防ダムが3,4カ所設けられてはいたが、あちこちの災害と同様全く無力であった。
尾根伝いの自動車道は部分的に完全に崩落して、迂回する暫定の車道が造られていた。

 


憩いの森まで下りると、公園の遊具の破壊が痛々しく目に入る。

 


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多目的広場の広場は整地されていて復旧が近い、と感じた。だが、キャンプ場は土石流が流れ込んだままで、暫く復旧は出来ないであろう。来夏に間に合わせるのかな?


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下から見上げた土石流の現場

 

何れにせよ、この惨状が元通りになるにはどれ程の月日がかかるのであろうか?
一部は、記憶遺産として残される事になるかも知れない。