日生港 カキオコ

日生(ひなせ)、大阪と広島のど真ん中 お好み焼きに広島の牡蠣が入って“カキオコ”になる

2018年6月追記 2017年10月備前焼祭りが伊部(いんべ)で有り、道中日生駅を通った。 FT(フェリーターミナル)の向うに巨大な日生大橋が完成していた。4年前には橋げたが一部完成していただけだった。

2013年3月19日(火) 広島から大阪への往路、岡山県備前市のJR赤穂線日生駅で降りた。降りたところは新港で、FTである。小豆島の大部(おおべ)に行くフェリーが発着している。新港の向かいは海を挟んで鹿久居島日生諸島最大の島である。 日生は魚市場で有名で関西から来られるお客さんも多いとか。JR西の新快速は播州赤穂駅まで来ている。そこからは岡山行に乗り換えて4つ目の駅。

が、今回の目的地は日生港、日生諸島への連絡船が発着する定期船乗り場である。途中、下の道を選んだ方が楽なのであるが、折角なので山頂からの景色を見ることにした。山腹に大きく“ひなせ”と書いてある山を目指す。

f:id:zhongjpn:20180615222818j:plain

芝生や雑草を刈り込んで作ってあるアートである。標高126メートルの楯越山(たてごしやま)、よく整備されていて、旅行者には是非とも、ではないが、出来たら訪ねたいスポット。目的地はこの山の向こう側になる。緩やかな海沿いの車道を登っていく。 山頂の鹿久居島を見下ろす展望台に案内板が有った。日生大橋の完成予想図が設けられていた。本州から鹿久居島への大橋である。

f:id:zhongjpn:20180615223213j:plain

橋が出来たら、又島に渡る定期船が無くなるのかなあ、と思うと寂しくなる。 大橋は数年後には完成するとか。ああ、又船の航路が無くなるのか、と淋しい思いに駆られた。橋が有れば一般的には島の人々の暮らしは楽になると思う。 だが、島に橋が出来て、島の人口が増えた、と言う話は残念ながら聞いたことが無い。橋と船が共生出来る道はないのだろうか?

山頂からの下りは、密集した民家の間の細い階段を降りていく。来た時とは違い急な坂である。途中、家々の間から港が垣間見られる。係留された漁船等を見ながら下って行く。

f:id:zhongjpn:20180615222918j:plain

ここの船着き場は、雁木(階段状)にはなっていない模様。余り潮の干満差が無いのか 或は撤去されたのか? 船着き場は防潮壁で仕切られ、その海側は漁具などが散見されビット(船の係留装置)には漁船からのロープが巻き付いている。近くには前述の魚市場が有るらしい。 中ほどに定期船の桟橋を見て道なりに行った所、左に回り込むと、スーパー パオーネが有った。その駐車場際の波止に陣取りスケッチブックを取り出した。

f:id:zhongjpn:20180615223000j:plain

スケッチで正面に停泊するのは、日生諸島最南端の大多府(おおだぶ)行きの船、大生汽船(たいせいきせん)の“みしま丸”である。自転車、バイク、小荷物 それに旅客を運ぶ船。瀬戸内海の島々を結ぶ標準的な、但し自動車を載せない小型の連絡船で、中々きれいな船容をしている。

ところで、絵の奥にある山は、い先ほど上った楯越山(たてごしやま)。駅からここへの途中、右上の展望台から下って、この場所にやってきたことになる。

JRの駅は、山の真後ろにあり、又小豆島の大部港に向かうフェリー乗り場もそのJRの駅側にある。即ち山を一つ越えてこの場所にやってきたと言うことに。大した山ではないが満足感がある。 日生の中心街はこちらの定期船乗り場側に有るので、向こう側はどちらかと言うと最近開けた町、先ほど新港と書いたが、駅前港とも言うらしい。

帰りは下の道を通って左手に魚市場を見ながら駅に向かった。10分少しの道のり。時間的なものもあると思うけれど、町中に人影を見ることは殆どない。 過疎化は、島だけでなく、ここ日生でも進行しているようである。